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境内の西北、本殿裏手の参道沿いには連理木と呼ばれる古木があります。
この木は自生のアベマキが古くなったもので、幹周り4m、根回り4m70cm、樹高15m、名古屋市内最大のアベマキです。地上約3mの所から二幹に分かれ、6m程で再び合一して連理となり、そこから上にも枝を出しています。
連理木は一つの枝が他の枝とつらなり、木目が通じたもので、古来吉兆とされています。
「比翼連理の契り」といわれ、目と翼を一つずつしか持たず常に一体となって飛ぶ雌雄の鳥のことを比翼といい、枝と枝がくっついて一つに合一したものを連理といいます。「天に在りては願わくは比翼の鳥とならん。地に在りては願わくは連理の枝とならん」と白居易が長恨歌で詠い、男女の永遠の契りを表しています。
縁結び、良縁祈願、夫婦円満の御神木として信仰され、この木のもとで出会った男女が結婚する等のできごとが多くあります。真剣な祈りは、必ず奇跡を呼びます。それは人の魂と樹の霊と神さまの霊が出会うことで実現されるのです。祈りの力を信じることがその第一歩です。
アベマキはブナ科の落葉高木で、アベはアバタの意。樹皮のコルク層が発達して凸凹があるからで、マキは賞賛名の真木または薪の意ともいいます。市内最大のアベマキです。 |