12月、拝殿前一対の御神木『橘』の実が色づきます。紫宸殿では「左近の桜、右近の橘」ですが、橘は八幡宮の紋でもあり、当宮では左右とも橘でこれほど整ったものは滅多にありません。
橘は、非時香菓(ときじくのかぐのみ〜いつまでも香りが消えない果実)といわれ、垂仁天皇の勅命を受けた田道間守(たぢまもり)が、常世(とこよ)の国から持ち帰った「不老不死」の実であると伝えられます。
蜜柑(みかん)の原種で、日本原産の数少ない柑橘類です。多少酸っぱいこともありますが、心身健康・病気平癒・健康長寿の効用があることから、古来、薬として重用されてきました。
香りが良く、和え物としても用います。
正月には健康の御守り・鏡餅の御飾りとしてお頒ちします。
→橘の不老不死伝説
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