◎氏神・氏子・崇敬者 |
商売や事業、建築工事等を始める際は、『先ずその土地の氏神様へお参りしなければ何事も行き詰まる』と言い伝えられます。現に土地土地を移り歩いて生業を立てている人達は、仕事に掛かる前に氏神様へお参りをしています。
それは、最も身近に、そこに生きる私たちをお護り戴いている神様が氏神様だからです。
氏神様は、もともと氏族の祖先神或いは守護神を指して「氏神」と呼称しましたが、次第にその土地や地域の「産土神(うぶすながみ)」と習合して、その地域を守護し、居住者の生活全般を見守られる神様を「氏神」と呼ぶようになりました。そしてその地域に居住する人々を広く「氏子」と呼びました。
それは自分の血族だけではなく、日、月、山、川、草、木等、自分を取り囲む全ての存在をも祖先と尊ぶ崇祖観念に、農耕民族として土地定着型の集落集団を形成してきた郷土意識が結合して生じた日本特有の宗教観念です。
我々日本人は古来より自然も人も共存者と考え、また宇宙万物の魂や心を神として捉えて、感謝を捧げてきました。この思想は近年盛んに叫ばれる「共生」「共環」の考え方の基となるものです。自然の恩恵無しに生きられない私達人間が「神」に祈り、とりわけ自分が居住する地域の氏神様にお参りして安定した生活を願うことは、日本人の自然な情操です。
そして神社は氏子のみを対象とせず、氏子区域以外に住まい信仰する人々を「崇敬者」と呼び、共に大切に守護しています。自らの信仰する神様と氏神様、どちらも大切な神様です。上下はありません。
城山八幡宮は織田信秀・信行父子が居城した末森城の城址に鎮座し、古くよりこの辺りの産土神として崇敬されてきました。主祭神の八幡大神を中心に、信行公が勧請した白山社を始め、この地域に点在していた各社を明治期に合併合祀した為、広い氏子区域を持つ神社となりました。
戦前までは、町内ごとに氏子総代が決まっており、「どこの神社の氏子」かがはっきりしていました。しかし戦後、「信仰は個人の自由」という風潮が極端に拡がり、氏子総代もいない町内が多くなっており、氏子区域も曖昧になっています。
また、従来は人が居住していなかった地域に住宅地が拡がり、歴史的な「氏子区域」も明確ではなくなっています。
しかし神社では、氏子総代の在不在に拘わらずその区域は明確に把握し、氏子の為の祈りを続けています。『先ず氏神様へ』の気持ちを無くさずに日々の生活を送って頂く事が最も安定した暮らし・家庭・社会を形作る基礎となります。 |
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◎神道の祈り(個人の幸せと社会の幸せ) |
神道(日本の神社信仰)は、家族・氏族・地域社会・国家社会を特に大切にします。人は一人では生きて行けません。必ず、家族・親族・学校や会社などの集団・地域社会の中で生きています。自給自足、人と全く関わらない完全な孤独の中で生きて行ける人がいたとしても、言葉も文字も不要になり、それは恐らく人ではなくなってしまいます。
人はみな幸せを願いますが、他の人が全て不幸で、自分一人のみが幸せである事が可能でしょうか。一瞬、大金を得たとしても、その喜びは安定して永く続くものでしょうか。
やはり、人にとっての幸せとは、安定した集団・コミュニティーの中で感じるものです。世界が、国が、地域が、家庭が不幸の中で、人は幸せになれるでしょうか。
ですから、神道の祭は、世界・国・地域・家族の安定を第一に祈り、その上で個人の幸せを祈ります。
やはり人は人の中でしか幸せにはなれません。自らが幸せになる最も近道は、実は人の幸せを祈る事なのです。 |
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◎城山八幡宮の氏子区域 |
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◎城山八幡宮氏子町名 |
朝岡町 |
城山町 |
東山通 |
池上町 |
城山新町 |
東山元町 |
池園町 |
新池町 |
姫池通 |
稲舟通 |
末盛通 |
日和町 |
井上町 |
園山町 |
不老町 |
丘上町 |
高峯町 |
平和が丘 |
鏡池通 |
田代町鹿子殿 |
平和公園 |
覚王山通 |
田代町瓶杁 |
法王町 |
鹿子町 |
田代町四観音道西 |
星ケ丘 |
鹿子殿 |
田代町四観音道東 |
星が丘元町 |
唐山町 |
田代本通 |
星が丘山手 |
川崎町 |
月見坂町 |
穂波町 |
観月町 |
天白町 |
堀割町 |
菊坂町 |
東明町 |
本山町 |
清住町 |
徳川山町 |
見附町 |
楠元町 |
仁座町 |
宮東町 |
幸川町 |
西崎町 |
八雲町 |
桜が丘 |
猫洞通 |
山手通 |
山門町 |
萩岡町 |
四谷通 |
自由ケ丘 |
橋本町 |
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松竹町 |
春里町 |
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※すべて千種区 |
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◎氏神様を調べるには |
神社庁や神社庁支部等にも、氏子区域についてはっきりとした情報がありません。調べる方法は、地域の方にお聞きになるか、神社庁や神社庁支部、或いは近くの神社に問い合わせ、周辺の神社を教えてもらい自分で各神社へ問い合わせるしか方法がありません。 |