恵方は、年神様の来られる方角で、「あきのかた・吉方」ともいいます。年神様はその年の五穀豊穣・家の繁栄をもたらす神で、暦学では歳徳神ともいいます。
九星盤の中に「歳徳神」と表記された方位がその年の恵方です。
年神様とともに、自分から見て恵方の方角にあたる神社を恵方神といいます。
『恵方参り』は恵方神社にお詣りする昔からの慣習です。恵方神社は自宅から見てその年の恵方に当たる神社です。恵方にある神社にお詣りすることによって強力な気が心身に流れ込み、自分の『気(運気)』が上昇します。
『恵方神社は自分にとっての特別なパワースポット』なのです。
気の力は周囲にも働きますから、人も幸せにします。人が幸せになるとその『幸せの気』は巡って自分にかえってきます。良い気の循環が生まれ、自分のまわりが良い方向に動き出します。幸福は、人も自分も幸せになってはじめて達成されます。自分一人だけが幸せになるようなことはあり得ません。
恵方に向かって巻きずしを食べる「恵方巻き」なども、この『恵方参り』を模倣したものです。尾張地方では名古屋城を中心とした四観音に参る行事がありますが、まず自分の恵方神社へお詣りして強力な気を戴きましょう。 |